Global Greens 2017 in Liverpool 日本派遣団ブログ

第四回Global Greens Congress in Liverpool 日本派遣団のブログです。

Global Greens Congress 2017 in Liverpool日本派遣団ブログ

最終日フィナーレ 式典が続いています

最終日のフィナーレの式典が続いています。

素晴らしいスピーチが続いていますが、その一つ。

惜敗したフィンランドの大統領候補が、再挑戦する?!ビートルズの音楽が世界中に広がったように、グリーンズの政治が世界に広がると信じています。

いい言葉ですね。そろそろフィナーレです。

 

f:id:greens-japan-apgf2015:20170402231527j:plain

 

最終日 香川県高松市議 太田あゆみさんの報告

4/2 朝から鼻水が止まらず。花粉症なのか鼻炎なのか…。少し遅れて会場に向かうと、リバプールマラソン大会とバッティング。なかなか道路が渡れず、持続可能な未来のための行動変化の分科会には20分ほど遅れて入った。

オーストラリアのアマンダ博士は認定精神保健士。精神保健の観点から見た持続可能社会という、ユニークな分科会である。

 

いま、国を問わず人間は過剰行動主義、経済至上主義になっている。社会的な問題を解決するよりも、自分の生活第一!なひとがあまりに多い。けれど、人間は、変わることができる。健康、福祉、教育、動物、食、様々な観点はあるが、まず小さな一歩を踏み出すことが、わたしたちにはできる。例えば、薬は控える、添加物は避ける、など生活のなかの小さなことを変えていくことで、社会を変えていくことができる。

会場からは、ほかに社会を変える方法として、「テレビや携帯がなくても楽しいという教育」「選挙で選ばれた人にお任せにしない」「メッセージ性インパクトのあるTシャツを着て外を歩く!」「1日10人と話す。1年で3650人に伝えられる」などの意見が。

 

アマンダ博士が一貫しておっしゃっていたのは、常にポジティブに。~してはいけない、ではなく、~しようよ!という言葉を使いましょう、ということ。

これは生活全般において置き換えることができると思う。子育ても、人間関係も、政治も。

 

4日間の大会を通じて、英語が聞き取れない、喋れないなりに、必死にコミュニケーションを取ろうと試みた。うまく通じないこともあったが、それでも、世界で活躍する緑の仲間と出会い、語り、想いを分かち合えたことは、今後の活動、今後の人生にとって貴重な財産となった。

 

この大会で出会ったすべての方々にお礼を伝えたい。(太田あゆみ)

 

写真は会場に貼られた「女性政治家を力強くする」活動案のボード

 

f:id:greens-japan-apgf2015:20170402230339j:plain

最終日 変化をもたらす媒介としての緑の党

 緑の思想を広め無関心な人に世界のいろいろな問題を知らせ行動してもらうためにどうすればよいのかは、大きな課題である。講師は脳科学博士で、人間の優位主義的な考え方を変えていく必要があり、そのために何をすればよいのか、会場の参加者とともに考えるというスタイルの分科会でした。

 現実の悲惨なことを目の前にして、成果が出ない、何も変わらないというあきらめから脱し、未来を見つめ活動していくことが必要です。常に考えていく必要があるのでしょう。最後に、争いをなくすため心に余裕とリラックスを与える体験をしました。大変心地の良い時間で、少し意識がなくなりました。

 脳科学的な側面からの講演でしたが、精神論と楽観主義だけでは解決できません。希望を持ち、世界を少しでもいい方向に変えていくため、人々の意識を変え、あきらめず地道に活動する必要を強く感じています。(山崎憲成)

最終日 決議の採択が始まっています

最終日の大会場で決議と修正案の採択が行われています。全体像は英語ですがリンク先を参考にしてください。13本の決議案と膨大な修正案、そして緊急決議案が議論され、採決されます。本日はこれが大きなイベントです。

www.globalgreens.org

f:id:greens-japan-apgf2015:20170402182050j:plain

 

 

f:id:greens-japan-apgf2015:20170402182038j:plain

f:id:greens-japan-apgf2015:20170402182204j:plain

f:id:greens-japan-apgf2015:20170402182310j:plain

3日目 分科会報告 選挙キャンペーン

   オーストリアとオランダの担当者による選挙キャンペーン、主にSNSの活用について学びました。オランダの担当者からは、毎年同じ項目のアンケート調査を行い、住民の関心ごと、行動様式などを把握していること。また、それに合わせたトピックを選んで効果的な広報をおこなっていること。高額を支払って調査会社に依頼した結果と、無料で自分たちできる調査結果を付き合わせて、方針をきめていることなどを学びました。オーストラリアの担当者からは、金をかけずに効果的な動画の作り方などの説明がありました。社会の動向を調べ、より多くの人に届く効果的なキャンペーンを日本でも行いたいと思いました。(八木)

f:id:greens-japan-apgf2015:20170408045037j:plain

3日目 香川県高松市議 太田あゆみさんの報告

4/1 午前中、全体会は緑の政治の民主主義。投票行動を含む様々な方法で、市民が政治に関わる土壌作りの必要性。中央アフリカブルンジのアネ・マリーさんの「人々はどのように民主主義に参加するかを知らなかった」という言葉に、世界にはまだ閉ざされ、迫害され続ける人たちがいることを忘れてはいけないと思った。また、NZでも市民の政治への関心の低さが問題だという。わたしは、一地方議員として、関心の持てる政治を広げていく責任がある。
 
午後は食の問題に関する分科会と、森林の分科会に参加。森林の分科会では、インドネシアのパームプランテーションの大規模開発による森林破壊、森林火災、それによって引き起こされる温室効果ガス排出の問題についての提言。パーム製品はヨーロッパ、アジア、もちろん日本でも大量に使われている。わたしたちが、製品の向こう側にある、地球の状況を把握して製品を正しく選択することが大切なのだと改めて実感。そして、知識を広げるのが、わたしたちの役割。プランテーション開発大企業の進出で、文化も環境も食べるものも、すべてが変わってしまった、と。その要因のひとつが、わたし自身の生活なのだということを忘れてはならない。
ポーランドからは、ヨーロッパでも珍しい森林国であることの報告。国土の大半を美しい森林や国立公園が占める。多くの生物が棲み、植物が芽吹く。日本でこのような森を取り戻すことは可能なのだろうか。隣に座ったイギリス人男性に、日本ではアメリカの基地建設のために、沖縄の美しい森が失われていると話すと、「どうすれば止めることができるのか真剣に考えるべきだ」と。
 
わたしたちは、ひとつの地球にほんの少しの間、住まわせてもらっている。破壊や争いは必要ない。自分の生活行動の向こうにあるものに、しっかり目を向けなければと強く思った3日目であった。
(太田あゆみ)
写真は朝一番の思いを語る太田さん(右)と会津素子さん(左 千葉県成田市議)

f:id:greens-japan-apgf2015:20170402225948j:plain