2日目 分科会報告 核セッション
2日目午後に開催された核セッションは、日本の足立力也(国際部)がコーディネータをつとめました。福島原発事故を描いた映画「太陽の蓋」の予告編上映ののち、福島から原発事故のためにイギリスに避難した園田美都子さんの貴重な体験談と日本の原発事故後の状況報告。そしてポルトガルの現状報告がありました。その後、台湾から原発を撤退させた元気の出るお話を皮切りに韓国など各国からの報告が行われました。
韓国の女性リーダーからはパクウネ大統領の辞任の日であること、パクウネ大統領が大幅な原発新規計画を表明していたこと。彼女の父パク氏が原発政策を始めたこと、早急に脱原発を果たしたいとの表明がされました。
また、USAからは「トランプ氏はさまざまな業界とのからみがあるので先行きが見えない」との報告もありました。
最後に足立より核なき社会に向けた緊急決議案の上程が提案され、文面についての意見交換ののち、作業部会にて作業して上程することが決まりました。
写真上は報告をする原発避難者の園田さん。写真中はコーディネーターの足立(中央)写真下はポルトガルの報告者。
長谷川平和共同代表からの報告
2日目の夕方には緑の党が主催するセッション「Peace and Security without Nuclear Power」が開催された。アジアパシフィック緑の党連盟の運営委員を務める足立力也さんが司会をつとめた。スピーカーは、日本サイドからは園田みつこさん。彼女は6年前の福島原発事故の後、8歳の子供ともに福島から英国に非難してきた人物だ。もう一人はポルトガル緑の党からビクトル・カバコさんが登壇した。 セッションの冒頭に、元緑の党グリーンズジャパンの国際部長、現在は民進党菅元総理の秘書をしている郡山まさやさんが映画「太陽の蓋」の紹介をおこなった。ビジュアルに当時の官邸の様子を緊迫感のある映像で伝える映画で、次の日にユースホテルの一室を借りて上映会も企画した。 園田みつこさんは、福島第一原発事故が起きた当時の緊迫した状況、当事者としての葛藤、放射能汚染に関する不確実な情報や、そして不誠実な御用学者の対応などを紹介した。 ポルトガル緑の党のカバコさんはポルトガル、そして隣国スペインの原子力事情や、原発建設に伴っておきた社会運動と成果などを紹介した。 その後、韓国、台湾、原発大国ロシアを接するリトアニア、インドネシア、米国などから自国の原子力発電に関する現状が紹介され、活発な意見交換が行われた。核・原子力に対しては、各国の緑の党がグローバルネットワークを活かして取り組むことのできるテーマであり、今後も協力してこの問題に取り組んでいくことが確認された。